夜の学校、玉手箱

澤田眞宏です。日記です。宜しくお願いします。

あってもなくてもいいような4年間だった。

同期が卒業した。

 

仲良くもなければ悪くもない学科の友人たちが、つかず離れず助け合って卒論を書き上げた同期のゼミ生が、なんだかんだ縁が続いて卒業まで友人をしていた他学科他学部の同期が、卒業した。もう彼らの姿はキャンパスでは見られない。

休学していたわたしにとっては毎年恒例の長い長い春休みなので、地続きで特に変わらない生活が待っているので大した実感はなかった。高校の頃、先輩の卒業式で大泣きしていたわたしはどこに行ったのか?

その日はゼミで集まって、わたしはいつも通り遅刻して、着飾った彼女らと写真をたくさん撮って、前日夜なべして書いた手紙を渡して、しばらくしてじゃあまたって。感動的な別れとかなく。泣いて別れるほどじゃなかった。心地よく、助け合えて、たまに遊んだらたのしい。わたしの良くないところにうんざりしているとしても、それを嫌がりも指摘もしない、一時的で素敵な関係だった。たぶん、半年に1回くらい会うし、ディズニーランドには絶対に遊びに行く。

でもわたしはどこかで、4月のゼミでまた会えるとすら思っているのかもしれない。キャンパスを歩いていたら、見慣れた同期に会えることに期待しているのかもしれない。開講を迎えて、寂しいと思うことが怖い。ちゃんと寂しさを乗り越えられるだろうか。

 

来年の今頃、あってもなくてもいいような5年間について、なにか考えることができるのだろうか。